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暴太郎戦隊ドンブラザーズ 『ミニプラ 暴太郎合体シリーズ01 ドンオニタイジン セット』を作る

 
www.tv-asahi.co.jp

amzn.to

 

暴太郎戦隊ドンブラザーズ、めちゃくちゃ面白いですよね。


5人全員が揃わなくても構わない。

巨大戦も毎話やる訳じゃない。

敵組織と怪人に縦の繋がりもない。

戦隊のフォーマットから逸脱した作りが生む、自由奔放なエピソード群。
「なんだこいつ……??」と眉をひそめていた筈が、気付くと愛着が湧いている、奇矯で人情味に溢れたキャラクター達。
 
そして、90年代〜00年代東映特撮を語る上で外せない往年のベテラン脚本家、顔は怖いが気風もよい井上敏樹先生・14年ぶりのニチアサメイン登板。
『鳥人戦隊ジェットマン』『超光戦士シャンゼリオン』『仮面ライダーアギト』等、氏の作品に長らく親しんできたいちファンとしても心躍るものであり、矍鑠とした筆捌きに毎週毎週、まだこんなに面白いホンを書かれるのか!と感心することしきりでございます(井上先生は小説・エッセイ等の執筆もされており、そちらも面白いのでオススメ)。
 


 
 


戦隊にハマればロボットが欲しくなる。という訳で今回はこちら!
 
 


 
『ミニプラ 暴太郎合体シリーズ01 ドンオニタイジン セット』。
 

ドンブラザーズのメンバー本人達が変形して各部位を成す、奇天烈でトンチキなロボットなのですが、コレがまた、格好よくて楽しくて。『機界戦隊ゼンカイジャー』より導入された、戦隊メンバーとロボットを等号で結ぶ試み、大好きです。ロボットがキャラクター本人であることで俄然訴求力が高まり、手元に置いておきたくなる。

さて、DXドンオニタイジンではなく、プラモデルであるこちらを選んだからには、仕上がりに一手を加えたい。なので付属シールは最小限にとどめ、塗装にて一歩上の仕上げを目指すのが当記事の趣旨になります。


ドンモモタロウ

 

!?
ランナーを取り出してみてびっくり。
ミニプラシリーズを購入・作成するのは今回が初めてなのですが、なかなか本格的なプラモデルじゃないですか!ミニなんて謙遜しちゃって。赤部分がちゃんと二色で成形されているのもポイント高し。

本キットはABS樹脂製。ラッカー塗装によりパーツ割れの危険性があるため、メーカーは塗装を推奨していない素材です。とは言うものの、今までにプラモデルを塗装してきてABSが割れた事は一度も無かったため、今回もサーフェイサーで下地を作ってからいつも通りエアブラシで塗装。結論を言うと特に割れはしませんでした。
 


ドンモモタロウ塗り分けの難関が、パーツ分けされていない赤部分。ここは付属のシールを使ってのマスキング。昔フォロワーの方に教えてもらった方法ですが、テープ切り出しの手間が大幅に省けてこれはありがたい……
 

一番辛かったフロントアーマーの3色塗分け。シールでマスキングしながら白→赤1→赤2の順に色を乗せていく。出渕裕チックな穴ディテールの塗分けは断念し、思い切ってピンバイスで穿孔しました。
 

サングラスも付属のシールでマスキング。
下地色の黒で染めてからシールを貼り、シルバーを全体に吹いた後でシールを剥がせば黒が残るという寸法。
 


完成!額と胸の桃マークは素直にシールを使用。
赤1はガンダムカラーのサザビーレッド、赤2はMr.カラーのあずき色で、仕上がりにプレミアムトップコートつや消しを吹いています。未塗装のプラモデルもプレミアムトップコートを吹けば驚くほど見違えるので、塗装しない派の人にもオススメ度の高い一品。
 

 
金銀はMr.カラーのウィノーブラック下地の上から、ガイアのスターブライトゴールド、スターブライトシルバーで。塗装の恩恵を最も感じるのが金銀のパーツですね。段違いに映える。
 

イヌブラザー

 
 
5体のロボタロウで、最も苦戦が予想されていたイヌブラザー。
縦横に走る蒼ラインを綺麗にマスキングする方法が全く思いつかない。どうするんだコレ……?
 
 

水性ホビーカラー・メタリックブルーの筆塗りであっさり解決。
水性ホビーカラー、かなり使い勝手いいですね。低価格水性塗料での筆塗りは難しいイメージがあり、専らシタデルカラーを使っていましたがこっちでも全然イケる。

はみ出したな〜と思う箇所は、後からマジックリンをフィニッシュマスターに付けチョイチョイと修整。水性塗料+マジックリン+フィニッシュマスターの組み合わせ、リトライも気楽なのでめちゃくちゃ部分塗装が捗ります。これはガンプラやメガミデバイス等でもどんどん活用していこう。
 

 
 

サングラスは四人纏めて、全体をガイアのスターブライトシルバーで塗ってから、水性ホビーカラーのブラックを筆で塗り分け。お供達は桃井と違い、縁の形状が複雑なのでシールによるマスキングは無理でした。
 


完成!本体はガイアのフラットブラック、脚と尾はガイアのガンメタル。桃エンブレムと脚のマークは水性ホビーカラーのシルバーで塗り分け。ダクト部イエローのみシール使用。
 

サルブラザー

 


腕部のメカディテールが複雑で、イヌブラザーと並び苦戦の予感に震えるものの、こちらも水性ホビーカラー・メタリックブルーの筆塗りで楽勝。まさに八面六臂の活躍。
 


腕のここはマスキングで塗り分け。こういった広い面ほどシールと塗装で見栄えに差が出るんですよね。
 


完成!本体ブルー部位は成型色にプレミアムトップコートつや消し。銀部分はガイアのスターブライトシルバー。シールは全く使用せず。
 

キジブラザー

 

クリアパーツとシルバーが大部分を占めており、塗分けの必要がほぼ無いので最も楽だったロボタロウ。雉野、お前やるな!
 


嘴は元々持ってたシタデルカラーのRETRIBUTOR ARMOURで筆塗り。高いだけあって、使い勝手いいんですよねシタデルカラー。金のチョイ塗りはガンプラ等でも活躍出来るので重宝します。
 


完成!尾の紋様は流石に描くの無理なのでシール。横腹のメタリックピンクも、シールの発光が綺麗だったのでそのまま貼ってます。尾と体はガイアのスターブライトシルバー及びガンメタル。本体ピンク部位は成型色にプレミアムトップコートつや消し。
 

オニシスター

 

最も苦戦したロボタロウ。地道にマスキング→テープ剥がして微修整あるのみ。難易度高いぞトウサク!!
 


十字に走るラインはガイアのヴィクトリーゴールドで塗り分け。こちらは水性ではなくラッカーなので、はみ出してもマジックリンでは落ちません。ペイントリムーバーで修正していきます。

 


完成!正面のラインはマスキングが困難だったため、シタデルカラーのGEHENNAS GOLD筆塗り。色味が背面とやや変わってしまったものの、合体時は後ろへ隠れ見えなくなってしまう部分なので妥協しました。盾部はガイアのジャーマングレー。脚はガイアのスターブライトシルバー。本体黄色はプレミアムトップコートつや消し。シールは口部のみ使用。

ドンオニタイジン

 


お供も揃ったところで、ついに合体!!合体!!大ギャッ体!!!
 


完成!!ドンオニタイジン!!!
 


キジンソードを背面にマウント。
 


顔も男前。塗装済みパーツなのは本当にナイス仕様。
 




キジンソード抜刀。
 


オニキック!
鬼頭先生の「どうじゃ~い!?」が可愛くて好き。
 


鬼退治完了のポーズで締め。
 

いや〜ミニプラドンオニタイジン、カッコいい。気合入れて作って良かった……
ボリュームも十分で、ガンプラの1/144スケールよりもう一回り程度大きく、重量感もズッシリ。DXドンオニタイジンは大き過ぎて手を出せないが、ドンオニタイジンの立体物は欲しい」需要をガッチリ受け止めてくれるアイテムでした。ミニプラシリーズは今回初めて作りましたが、ちょっと舐めてましたね。良かった。期待以上に。大満足。

最近ジロウがアツいので(最推しは猿原ですが)、11月に出るトラドラゴンジンも作ってみたいですね。井上敏樹先生いわく「泣けるようなハッピーエンドにしたい」との事のドンブラザーズ本編も、これからどのように展開していくのか楽しみです。